2001 Haryu BarbecueConcert 5

思いがけぬ緊張の高まりの解けぬ中 kazuBandは演奏を続けた
2曲目は じゃぐわさん 作曲の 北欧の夏である
前の晩 つまり我々も針生に15時頃 到着したばかりの日 じゃぐわさんが針生に到着するのは20時頃だと聞き及び その前に 北欧の夏 を練習をしていたのだが この曲の生まれ出でた理由に関して話題が盛り上がり 結局の所 じゃぐわさんが北欧を旅したときの思い出だろう ということで 管理人 ゆーい 不浄 とも納得していたが 曲の出来たいきさつは そうではなかった あえて その いきさつを ここに書き出す必要もないので 表には出さないが 音楽造りへの繊細で丁寧な感性の持ち主である じゃぐわさんの気持ちが実にメロディの節々に表れている北欧の夏 これは名曲である

じつは この曲を管理人さんが演奏したのを録音しようと 名古屋からの道中マイクまで購入し針生に乗り込んできた じゃぐわさんであった いかに この曲に対する想いがあったのか はかることしれないが 針生滞在時に録音の段取りが踏めずに 過ぎてしまったことは残念であったろう

残念といえば M@Wのメンバーである さっしゅうさんが来れなかった事に じゃぐわさんは より残念がっていた またそれはKazuBandに関わった全員の 共通した 残念でもあった きっと来年こそは…と皆思っていた
話を戻そう じゃぐわさんは もし録音できればそれに伴奏をつけ M@WのHPに (管理人さんの吹いたフルートによる)北欧の夏 アップ を考えていたのだろう それができれば最高だったが 録音できなかったこと それは残念である
けれど 詭弁的な慰めになるが自分の耳に刻むことは出来る
再生装置を何も必要としない己の耳に 己の心のメモリーへ永遠に書き込むことは出来る
心のプラグインに刻まれた音楽は いつ どこでも再生出来る便利なものである
して そのチャンス 針生の夏に オンステージでの 北欧の夏 演奏である

作曲者である じゃぐわさんが「イントロ忘れちゃった」などと冗談ともつかぬ会話で練習していた
昨晩 女性陣が見たという南会津の空を覆っていた天の川に流れるような 甘い調べが じゃぐわさんの手元から生まれだした
そして  この日のために一音 一音 重ねては吹いてきた フルートの調べも静かに静かに始まった
夏の夜に 
思い出を刻みたい 特別な夜に
マッチングして忘れられない二人の演奏は 程良く廻っていたであろう お酒以上に聴衆を酔わせた
少し早い秋の虫の声と 時折通る車の音とに ふと我に返ることは出来たが 声には出せぬ感嘆の声が 北欧の夏 の演奏に呼応して みなが それぞれの夏の夜のメロディを 胸に載せていった事であろう
そしてkazuBand最後の曲は もののけ姫 
緊張の糸が解けぬ和さんの可憐なビブラート奏法は 本人は気恥ずかしがっていたが聴衆の胸をくすぐる 媚薬作用があり とても印象深く残る出来事であった
もう一度 あのように吹いてくださいと嘆願しても二度と出来ないであろう フルートの胸を打つビブラート奏法は 初めて針生音楽会に参加した管理人さん本人と 遠路駆けつけた支援演奏者にも そして聴衆者にそれぞれの想いが馳せた郷愁を感じさたことであろう

アンコールの声も掛かったが 流石に余裕が出ず kazuBandは次の出演者 ゲッコ音楽団にバトンをタッチしたが 惜しみない拍手と声援を みな 心から管理人さんに寄せていた光景がとてもとても印象深いものであった

右・杉さんバンド

ゲッコ音楽団は童謡 唱歌 懐メロの類を淡々と歌った
そのリーダーである不浄さんの高貴で上品で優雅な歌声は 彼の思考や会話にも似て年輩の方々の心を捉えたようであったが 会場の雰囲気は暗くてよく分からなかったので どうとでもとれる事である
また照明に誘われて 譜面の所に蛾が飛んできては譜面を隠すので 困った出来事であった あまり 大きな口を開けて歌うと 口の中に色々な虫が入り込みそうなステージで 次々と入れ替わりバンドが出演していった
カントリーバンドはバンドが替わっていることは分かるのだが 大勢いたので 結局 誰がどのバンドなのか理解できなかった
しかし 全員 すごいテクニックである
また普段はベースを弾いているという 杉さん率いるバンド も 三人の編成にしてはすごい厚みのある音を聞かせてもらった
また 杉さんバンドのボーカルの彼女は 最終的に 再びステージに立った管理人さんとともに もののけ姫を熱唱してもらった
(余談であるが この時 管理人さんは なんら緊張することなくフルートを吹けたのだ ところが残念なことに録音師不浄さんはもう すでにカメラマンに変身していたので音の記録は残っていない 音の記録が残っているのは 緊張して演奏した分だけである
これを全国の針生ファンの方々に配布したいのだが それをすると私(不浄さん)は間違いなく逆さ張り付けの刑に処されるので出来ないで居る) 
カントリーバンドも杉さんバンドもアンコールし
いつしか気がつけば山々の青白さも消え針生の空は墨の中
けれど その闇に 覆い消されぬよう所々煌めく星たちが にこにこしながら話しているような針生の夜であった
想いでの時間は途中で断ち切るから思い出になる
ステージを片づけてバーベキューの残り火を囲んで規模縮小して再開した
針生音楽会は再びKazuBand+すぎさんばんどのボーカルで 君をのせて など演奏し始めた
じゃぐわさんは キーボードのみならずギターもうまい 楽器はオールマイティなんだろう
それから 良き編曲者であり 良き指導者でもある
「あっ」という間に ゆーいにもギタレレのコードを4つも収得させ 一緒に演奏に加わらせた すごい出来事である
カラオケさえ最近まで知らなかったゆーいがである
音楽演奏とは無縁に近い立場だった彼女がギタレレを弾いているのである
その 覚えたばかりのコードで陽水の 傘がない を歌い出すと 地元の方が 「洋一さんの曲をお願い」と言うので 漫才師の島田洋一かと思っていると 井上陽水のことであった
爆笑しながら 最終的に 明日があるさ を唄って それを即興で 針生の唄に変えて 誰しもがクローズしたくない 針生音楽会にとりあえずの幕を引いたのであった

♪ どこ〜までも蒼い 空がある 深〜い緑の山がある
   針生の水と 針生の大地 僕は忘れない
   針生の風と 針生の人を 僕は忘れない

で この時 ふとよぎった 「そうだ針生の唄を作ろう」
決意した不浄さんであった

主催者・芳賀沼伸氏
カントリーバンドをバックにlove me tenderを歌う。

来年は筑波大学の某教授も「東京のバスガール」等で
エントリーの予定。

というわけで、今回の針生通信は、不浄さんの協力と、画像撮影ゆーいさんの協力を得てアップさせていただきました。改めてここでお礼を申し上げます。

お断りをしておきますが、不浄さんの文章は公開を目的として書かれたものではなく、
当初、管理人へのメールとして個人的に送られてきたものです。
そのため一部?な部分もあるかと思われますが、
文章を壊すことを畏れて、そのままアップすることを選択させていただきました。
この前後にも文章は続いていますが、ちょっと恥ずかしい部分もありますので、
故意に割愛させていただいております。不浄さん、お許しを。

なお、彼の新曲は現在進行形であり、
いずれどのような形かであれ公開されることと思われます。
その際は掲示板、リンク等でお知らせいたしますので、ご期待くださいますよう。